2018/11/20 13:11

よくある質問1「藍染めについて」


こんにちは、エディットジャパンの坂元です。

藍包丁を2017年2月から発売してもうすぐ2年が経とうとしています。
そこで、これまでお客様から寄せられた質問紹介していきながら、
ひとつひとつお答えしていきたいと思います。

これまでお客様からもっとも聞かれた質問はこちら。
「藍染めって抜け落ちちゃうの?」

確かに藍染めと聞くと、
いつのまにか色が抜けていくのでは?と心配になる方もいらっしゃるかと思います。

藍包丁の藍染めは抜け落ちませんのでご安心ください。

今回はその理由を書いていきたいと思います。






布の藍染めは抜け落ちるけど...


藍染めといえば服や布が一般的ですよね。
服や布の藍染めはお洗濯をするたびに少しづつ色が抜け落ちていきます。
みなさん白いものと一緒に洗濯されないように気をつけられた経験もあると思います。






藍包丁の藍染めは?


藍包丁は包丁の持ち手部分である柄(え)と包丁ケースである鞘(さや)を藍染めしています。
ですので、藍染めしているのは木材です。

木を藍染めする技術をもっているのは日本でもごくわずかな職人さんだけで、
弊社がお仕事をお願いしている徳島の藍染め屋さんもそのうちの一人です。

木の藍染めのすごさは語り出すと長くなりますので今回は書きませんが、
布よりも木のほうが藍染めが定着しやすいということはイメージしていただけるのではないでしょうか。





それでも少しづつ抜け落ちるのでは?


いくら木のほうが藍染めが定着しやすいからといって、
やはり色は抜け落ちていくのでは?
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実は、藍包丁は木材に藍染めをした後に防水加工を施しています。

これにより、藍染めが内側から外へ抜け落ちることを防いでいます。
それだけでなく、もちろん外から内部へ水が侵入するのも防いでいるのです。

下の図をご覧ください。




ご覧の通り、藍包丁の柄は3層構造になっています。

みなさんが柄を握った時に触れているのは、実は藍染めではなく、
その上に塗装した防水コーティングです。

ですので、藍染めが抜け落ちることもありませんし、
みなさんの指についたり、食べ物についたりということもありません。

(ちなみに、防水加工はウッドセラミック塗装というもので、
食器など口に触れるものに使用される「食品衛生法適合」のものを使用しているので安全です)






長く使える藍包丁


藍包丁はビジュアルに注目されがちですが、実はこれらの配慮がされたうえで
職人が1本1本作っている包丁なのです。

もちろん防水塗装も強い衝撃や熱でほころびがでてしまうと、
そこから藍が少しづつ抜け落ちてしまう可能性がありますが、
普通に使うぶんには問題はありません。

末長く藍染めの美しさを楽しんでいただけますと幸いです。