2018/11/06 16:26

「まずはどんな包丁を選べばいいの?」

「他のひとはどんな包丁を選んでいるんだろう?」


そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

今回弊社では発売以来みなさんがどんな包丁を選ばれているのかを調査しました。




まず、もっともみなさんが選ばれているのがこちら。

藍包丁・三徳(鞘なし)




三徳は家庭用の万能包丁で、肉・野菜・魚に対応できることから3つの徳がある=三徳と呼ばれています。
スタンダードな形で、刃の幅もあるので、大きめの野菜にもしっかり刃を残すことができるのが特徴です。

こちらのタイプはダイス鋼といって、厳密にはステンレスとは違う材料ですが、ステンレスのようにさびづらいものです。
また、高級なハガネではないのにも関わらず、素晴らしい切れ味を感じることができます。

刃はプレーンでシンプルな見た目なので、バランスとれた1本となっています。





さて、三徳はだいたいどのご家庭にも1本ある包丁だと思います。
そうすると、三徳を買い換えるか、新しい包丁をラインアップに加えるか、をみなさん考えられるようです。
そういう理由もあって次に人気なのがこちらです。

藍包丁・新ペティ(鞘なし)




ペティは三徳の次に買うには最適な1本です。
「Petit=プチ=小さい」という意味で、その名の通りこぶりな包丁を指します。

ペティはもともとはフルーツのカットや、りんごの皮むきをするためのものでしたが、
最近ではこれ1本で調理をなさる方も増えているようです。
(フランス人のシェフはペティ1本で料理をする方も多いそうです)

こぶりなペティに少しの主張が欲しいということで、こちらダマスカスタイプが人気です。
ダマスカスとは、刃先についた波のような紋様のことで、16層の金属が薄く重なり合ってできています。
刃の材料名はV金10号(VG10)とよばれ、ステンレスなのでさびづらいものです。

ちなみに、表面の凸凹は槌目(つちめ)と呼ばれ、職人さんがハンマーで叩いたくぼみです。
これにより食材と刃の間にわずかな空気の層が生まれ、食材が刃から離れやすくなる効果もあります。




さて、三徳・ペティときたところで次は...
こちらはまた三徳、しかもダマスカスバージョンの鞘付きでした。

藍包丁・新三徳(鞘付き)




以前の三徳はランキング1位のダイス鋼しかラインナップがありませんでしたが、
先月の発売開始以来、ダマスカス三徳の鞘付きがとても人気です。

これまでイベントや店頭でお客様とお話をしてきてわかったことですが、
ペティや三徳の鞘付きを選ばれる方には2通りいらっしゃいます。

まずは、お料理教室に通われていて、持ち運び用のケースが必要な方。
タオルに巻いて持ち運ぶという方法もありますが、人の目にも触れる場所ですから、
藍染めのケースに入れて行きたいという方が多くいらっしゃいます。

次に多かったのが、アウトドアに持って行かれるという方です。
バーベキューやキャンプなどで荷物が多い時、かばんに入れても大丈夫なケース付きが便利です。
こちらも他の人と一緒にいらっしゃるシーンで採用されているようです。






4番目に人気なのはこちらでした。

藍包丁・牛刀21cm(鞘なし)




三徳、ペティときて、牛刀がラインクインしました。

牛刀とは、もともとは肉を切る西洋文化とともに伝来したタイプです。
三徳よりも刃の幅がすこし細く、全体的にスリムな印象です。

いまや牛刀は肉切り専用ではなく、大きめの三徳包丁として使われており、
大きな野菜や肉を1回で切り抜きたい時には牛刀がおすすめです。
三徳には長い刃渡りのものがないので、三徳で物足りなくなった方が選ばれる1本です。

柄も鞘も少し長いことで、藍染めグラデーションをより感じることができる牛刀は、
ラインナップのなかではもっともビジュアルが引き立っているとも言えます。
そのためか購入される90%以上が男性、という興味深い結果となりました。


(こちらは鞘付きタイプですが、シンガポールのお客様から届いた写真です)





最後はすこし意外なこちら。

藍包丁・柳刃(右利き・鞘なし)




柳刃(やなぎば)は、別名・刺身包丁とよばれるように、刺身を作るための包丁です。

魚を買ってきた場合、まずは出刃包丁で魚を3枚におろします。
そのおろしたものを刺身にするための包丁が柳刃です。

柳刃は片方にしか刃がついていない片刃(かたば)になっているので、刺身の断面をキリッと立たせることができます。
また、柳刃は日本の伝統的なハガネを使っているため錆びやすいのでご注意ください。

おそらくペティ・三徳に慣れたことで、牛刀を使いはじめ、
次のステージとして魚がメインである日本料理にチャレンジされる方が選ばれるのかもしれません。



こちらはカナダのお客様が送ってくださった写真。

(左が柳刃21cm、右がダイス鋼の三徳。英語名を漢字で当て字にして名入れをしました)




さて、いかがだったでしょうか。


他のみなさんが何を選んでいるのか興味深かったかと思います。


この結果をご覧になって、ぜひご自分にあった1本を選んでいただけたら幸いです。